世界の料理教室【ベトナム】La Fenetre Soleil
2007年、私が初めて海外の料理教室に参加した時の記憶より。
もともと田舎育ちの臆病者だった私が
一人でベトナムに行くことになった理由は
簡単にいうと、現地で働く知人に会うためだった。
ところが予期せぬ台風接近で知人の仕事の予定が狂い
結局半分以上が一人歩きに。
この時まだ海外一人旅を経験したことのなかった私が
慣れない海外で一人ビクビクしながら過ごした記憶は
今でも鮮明に頭の中に残っている。
そして、今思えばこの旅での出来事が
私の人生を良い方にも悪い方にも変えていくきっかけとなった。
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2007年のブログより
【細い階段を登れば、そこはまるで異空間
隠れ家みたいな、おしゃれなカフェのベトナム料理教室】
ベトナムのホーチミン市にある
「La Fenetre Solei(ラフネソレ)」というカフェで行われている
ベトナム料理教室に行ってきました。
カフェへとつながる階段は細く暗く何か違う世界への通路のようで、
小さな入り口から広がるカフェの中は、大きな窓から差し込む太陽の光で白く輝き、
本当に幻想の世界に迷い込んでしまったかのように感じました。
料理教室といっても、この日の生徒は私だけ。
ベトナム人の先生と、日本語通訳さんとして若い男の子が一人のあわせて3人。
通訳さんは、日本のトヨタの工場で3年間の勤務経験者だそうで
また来年から日本に留学にくるのだとか。
先生がベトナム語で説明して通訳さんが日本語に訳す。
その説明にしたがって、野菜を切ったり、春巻きを巻いたり。
ココナッツミルクを絞るという体験もしてきました。
そして通訳さんは使った物をてきぱきと片付ける。
手際がいい!
質問がある場合は、
日本語で通訳さんに聞いて、
通訳さんが先生に聞いて、
答えてくれるときはその逆のルート。
先生は私がこっそりつまみ食いをしているのを見つけても
やさしく微笑んでくれました。
正味一時間くらいで作り上げた料理の品々がコレ。
トマトの皮でバラの花作りにもチャレンジ。
右が先生が作ったバラの花、左が私。
1回目のものが気に入らず2回やらせてもらいましたがあまりうまくいかず・・・
これは日本でもちょっと練習しようと思いました。
トマトの実の部分はどうするのかと思ったら
豪快に生ごみ入れに捨てられてしまっていた・・・
ベトナムは食材の豊かな国なのか、
「モッタイナイ」意識はあまりないようです。
コレは「バナナのチェー」
「チェー」というのは日本で言う「ぜんざい」みたいなもので
ベトナムではかなりポピュラーなスイーツ。
食に国境は関係なく
おいしい物を食べているときはみんな笑顔。
言葉は完璧に伝わらなくても
ベトナムの食文化を囲んだやさしい時間を体験してきました。
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残念ながら、2012年にホーチミンを再訪したときには、
このカフェは移転しており、現在は料理教室も行われていませんでした。
ただ、相変わらずおしゃれな佇まいで
日本人をはじめとする観光客に人気のスポットであることには変わりないようです。
(今でもあるのかな?行ったという人はぜひ教えてください。)
楽しい思い出ばかりの旅ではありませんでしたが
私が海外一人歩きのスリルに目覚めたのはこの旅のおかげ。
女性がたくましく生きるアジアの文化に惹かれるようになったのもこの旅のおかげ。
そして、東南アジアの食文化に興味を持つきっかけになったのもこの旅のおかげ。
冷静に振り返ってみると
一つの大きな転機になったことは間違いないようです。
この料理教室でもらったレシピとエプロンは
今でも大切に保管してあります。
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