【旅の回顧録】2011年ラオス旅行記4〜ラオスにいったい何があったのか。ルアパバーンに到着〜
2011年6月にラオスを旅行した時の記録です。
2011年1月からワーキングホリデービザでシンガポールに滞在していました。
ラオスへはその滞在の途中で観光に行きました。
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【旅の回顧録】2011年ラオス旅行記2
〜ラオスにいったい何があったのか。ビエンチャンの市場。〜
【旅の回顧録】2011年ラオス旅行記3
〜ラオスにいったい何があったのか。ブッダパーク編〜
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「ルアパバーン行きのバスはすごいっすよ、もう、こんな感じ」
ビエンチャンの街角で出会った日本人の男性が
そう言いながら身体を縦に横に揺らしてみせるもんだから
内心結構ビビっていたのは事実。
乗り物には決して酔わない自信があった私だったが
半年ほど前にマレーシアのキャメロンハイランドを訪れたとき
くねくねの山道で容赦なく揺らされ、
行きも帰りも気分が悪くなり完全にへたばってしまった記憶が
新しかったからだ。
この時、自分には一生無縁だと思っていた
「鬼太郎袋」なる物に生まれて初めてお世話になった。
その時のトラウマがあったもので、
今回のビエンチャン~ルアパバーンへの深夜バスでの移動で
また気分が悪くなったらやだなーという不安があった。
18:30に宿に来てくれると言っていた、バス停まで送ってくれるというトラックは
予定より30分以上遅れて私のゲストハウスに到着した。
同じくルアパバーンに行くであろう旅人達がぎゅうっと敷き詰められた
開放感溢れるトラックの後部座席で、
「まさかバスではなくこのトラックのままルアパバーンに行くのか!?」
「気持ち悪くなるどころかトラックから落ちて死んでしまうのではないのかっ??」
と一抹の不安がよぎった頃ようやくバス停に着いた。
バスは思いのほか豪華なバスだった。
そして山道も、縦には小刻みに揺れるため決して安眠できる状態ではないが、
キャメロンハイランド行きのバスほどの揺れではない。
が、走り始めて数時間した山道で、
東南アジアのバスにありがちな故障が発生しストップ。
よく止まるが復活が早いのも東南アジアのバスの特徴で
その後も小刻みな揺れのなか夢うつつを行き来しているうちに
明け方5時頃ルアパバーンに到着した。
バス停から中心地に行くために乗ったトゥクトゥクの中で
たまたまゲストハウスのスタッフだというお姉さんと乗り合わせ
そのまま誘われてそのお姉さんの働くゲストハウスに泊まる事に。
バスの中ではほとんど睡眠が取れなかった事もあり
宿に到着してしばらく仮眠を取ったあと
朝食を求めて街へくりだした。
ラオス北部には、その地域に特徴的な「カオソーイ」という麺がある。
「タイのカオソーイとは別物です。」
と、ガイドブックには書いてあって興味深かったので
とりあえず「カオソーイ」を求めて歩く事にした。
歩く道々でレストランやら食堂やらが眼に入る。
どうやら、ここ、ルアンパバーンでも食べる物には困らなそうだ。
道に面した小さな食堂で見つけたおばちゃんに
とりあえず「カオソーイ、カオソーイ」と言ってみると
おばちゃんは「あるよ」と言うように静かにうなずいて着席を促した。
おばちゃんがマイペースに調理をする。
ビエンチャンの麺屋のおばちゃんに対しても使ったのだけど
「マイペースに」というのはけっしてスローである訳ではない。
上手な表現が見つからないだけで、
なんと言うか
「静かで無駄の無い動きの一つ一つにラオスの優しい空気をまとっている」
ように見えるのだ。
出てきたカオソーイはそれはそれは美味しそうな見た目だった。
もちろん味も絶品。
一言で言うと「ラオス風辛味噌麺」。
優しい甘めのだしスープにピリ辛の肉味噌ダレがかかっている。
間違いなく日本人の口にあう風味。
日本で食べる「担々麺」に近いのかもしれないけれど
ああいうこってりしているものとも違って、
スープはあっさり、ピリ辛肉がアクセント、という感じ。
「カオソーイ」は朝食として食べても決して重たすぎる事の無い風味だった。
これに対し、いわゆるタイの「カオソーイ」はスープ自体がカレー味なのだとか。
食べている最中から雨が降り出した。
食べ終わった後も降り止まず、食堂のおばちゃんが
身振り手振りで
「急がなくていいから、ゆっくりしていきなさい」と勧めてくれるので
しばらくそこに腰掛けたまま、雨の中を行き交う人たちを眺め続けた。
食堂の屋根から漏れ落ちる雨水を止めようと
我々の座るテーブルに裸足で乗り上がり
屋根を修理するおばちゃんの姿もなんだか微笑ましかった。
朝食後、プーシーという小高い丘の展望台に登って街全体を見渡す。
メイン通りにこそ、オシャレなカフェやレストラン、
ホテルやゲストハウスが建ち並ぶものの、
上から眺めると鬱蒼と生い茂る熱帯雨林の合間に点々と集落が見える程度だ。
メコン川も上流にあがるとまたビエンチャンでみたものとは違う姿に見える。
コンクリートの堤防ではなく
自然のままの草木茂る堤防に添われてたたずむメコン川。
人間の歴史と共にどれほどの恵みをこの土地にもたらしたのだろうと
ふと思いを馳せる。
1995年に街全体が世界遺産に登録され、
近年では英国の旅行雑誌で「訪れたい国」として2年連続で1位に選ばれているという。
以来、多くの人々がこの地を訪れるようになったそうだが
過剰に観光客にこびを売っている様子もない。
今も尚、自然と人間の暮らしとの調和を守り続けている街、
それがルアンパバーンの印象だ。
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