【旅の回顧録】2011年ラオス旅行記2〜ラオスにいったい何があったのか。ビエンチャンの市場。〜
2011年6月にラオスを旅行した時の記録です。
2011年1月からワーキングホリデービザでシンガポールに滞在していました。
ラオスへはその滞在の途中で観光に行きました。
旅好きの元同僚がラオスに行った後、
その魅力を熱く語っていた影響で一度行ってみたいと思っていたのが
ラオスを旅したきっかけです。
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【旅の回顧録】2011年ラオス旅行記1
〜ラオスにいったい何があったのか。私がそこで見てきたもの。〜
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旅の二日目、
「ゴホっ」と自分の発した咳に驚いて目が覚めた。
朝食を求めて再びビエンチャンの街に繰り出す。
だらし無く垂れ下がっている電線はいかにもアジアの国という感じだが
フランス植民地時代の影響を受けてかよく見るとシャレた建物も多い。
そんな町並みの中に、
突然仏教の寺院だったりモニュメントらしきものだったりが現れるのも面白い。
ローカルなカフェに入り、
これもまたフランス時代の影響を受けたのであろうと思われる
フランスパンサンドイッチとラオスコーヒーで遅めの朝食を済ませる。
その後、一度宿に戻ってチェックアウトを済ませ、
ついでに次の目的地であるルアパバーン行きのバスチケットも予約した。
夕方6時半に宿に迎えがくるというので、それまで少し遠出をすることにした。
ちょっと頑張ってビエンチャンの郊外まで足を運ぶと
「タラートサオ」というビエンチャンの中でも何でもそろうといわれている
ローカルショッピングセンターがある。
そこでは電化製品や書籍、衣料品や貴金属、
そして旅行者向けのおみやげまで様々なものが置いてあり、
そのほとんどが売り物なのかどうか分からないくらいに
埃まみれのまま秩序無く陳列されている。
さらにそのショッピングセンターを突き抜けたところに
「タラートクアディン」というローカル市場がある。
そこではタラートサオには売っていない生鮮食品屋を売っているのだが
屋外に連ねられたこころもとないテントの下で
野菜果物から生肉生魚、ときおり串に刺さって焼かれた丸のままの鶏のヒナや
何かの蛹であろうものなども目に入ってくる。
旅好きの人の多くがそう言う様に、私にとっても
『旅行中にもっとも興奮する場所の1つが「ローカル市場」』である。
もちろん
「活気があって、現地の人たちの普段の生活が垣間見られるから」
と言うような、さも観光客らしい理由もあるけれど
東南アジアの市場で感じるものには、何か人間としてのもっと根源的な理由がある。
ただでもモワっと蒸した東南アジアの熱気に混じって
容赦なく裁かれた食肉の血なまぐささだとか
泥付き野菜の青臭さだとか
浅く水の張られた桶で最後の力を振り絞って呼吸に喘ぐ生き魚だとか
所狭しと檻に詰め込まれたニワトリの死を悟ったような鳴き声だとか
そんな生きたもの死んだものすべての匂いが混沌と混ざり合った市場という場所で
私は人間が「命をいただいて生かされている」ということを生々しく感じる。
そんなわけで、日常忘れがちな
「いただく命への感謝の気持ち」を呼び起こされる場所、
それが東南アジアの市場であるように思う。
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