【旅の回顧録】2007年カンボジア旅行記5〜トゥクトゥク3〜
2007年にカンボジアに初めて旅行した時の記録を
過去ブログから転載しているシリーズです。
こちらも合わせてお読みください。↓↓↓
【旅の回顧録】2007年カンボジア旅行記1〜トライナッハ〜
【旅の回顧録】2007年カンボジア旅行記2〜オールドマーケット〜
【旅の回顧録】2007年カンボジア旅行記3〜トゥクトゥク〜
【旅の回顧録】2007年カンボジア旅行記4〜トゥクトゥク2〜
————————————————————————————–
午前4時半、暗やみの向こうから
トゥクトゥクのエンジン音が近づいてくる。
目を凝らすと、すっかり見慣れた運転手のシルエットが見える。
右手をピンと挙げて笑いながらこちらに向かってくるようだ。
「おはよう、待った?」
「いいえ、今来たばかりです。」
早速、後部座席へ乗り込んで、早朝のアンコールワットに向かった。
外はまだ暗い。
街中では、眠らなかったのであろう若者達が
ピンクのネオンライトの下でたむろしている。
街灯などほとんどなく、とにかく暗い。
アンコールワットに向かって街から離れるにつれて
どんどんと暗やみの中に入っていく。
あまりの暗さに、「いつ襲撃されるやもしれん」と不安になる。
30分ほど走っただろうか?
アンコールワットの入り口に着いた。
周りには誰もいない。
2007年8月16日早朝、親切なトゥクトゥク運転手の協力を得て
我々は世界中の誰よりも早くアンコールワットに到着したのだった。
アンコールワットでの日の出は思いのほかあっけなく、
天気が悪かったためか、いつ日が昇ったのかも分からないまま
辺りは明るくなっていた。
ツアーではないから、1つ1つ、自分達のペースでゆっくりと遺跡見学ができる。
遺跡から戻るたび、Mr.5242は、純粋な小学生のように、
手をまっすぐに挙げて私たちに向かって笑いかけている。
何処にいても真っ先に見つけ出してくれ、戻った時には優しく声をかけてくれる。
するとなぜだか周りにいるほかのドライバー達も集まってきてみんなでワイワイと話し出す。
そんなフレンドリーな雰囲気に、いつしか居心地の良さを感じるようになっていた。
「ホット!(疲れたー)」
「クダウ!!(暑いー)」
カンボジア語の語彙もだんだん増えてくる。
習うより慣れよとはまさにこの事だろう。
アンコール遺跡からの帰り道、
友人Sのかぶっていた帽子が風に煽られて飛んでしまった。
あわててMr.5242に止まってもらい
「彼女の帽子が飛んじゃった!」と伝えると、
いつもの笑顔で「待ってろ!」と言い
100mほど向こうの帽子を拾いに走り出すMr.5242。
その後姿はトムクルーズさながらにも見え、
我々はすっかりMr.5242の大ファンになっていた。
もはや彼の後部座席でないと安心できないほどだった。
翌日は我々が宿泊していたホテルとは別の
高級ホテルのマッサージに予約をしていたのだが、
またしても彼は朝迎えに来てくれるという。
それなら、とお願いして別れた翌朝だったが・・・
★こちらも合わせてお読みください。↓↓↓
【旅の回顧録】2007年カンボジア旅行記1〜トライナッハ〜
【旅の回顧録】2007年カンボジア旅行記2〜オールドマーケット〜
【旅の回顧録】2007年カンボジア旅行記3〜トゥクトゥク〜
【旅の回顧録】2007年カンボジア旅行記4〜トゥクトゥク2〜
Facebookページでは、サイトの更新情報や首都圏のアジアンイベント情報を発信しています。