【Booklog】世界でいちばん幸せな国フィジーの 世界でいちばん非常識な幸福論
今年の目標の一つに、
「書評を書き残そう」というのがあります。
本はわりと良く読む方で、
これまでも書評を書こうと何度も思ってきたのだけど
なんとなく気が進まず、実行できずにいました。
ただ、
せっかくインプットしたものをアウトプットしなければ
やはり読書の効果も上がらないと思ったので、
せっかくこういう場も作ったことだし、
楽しみながらここに書いていきたいと思います。
とりあえずは月に2冊くらいが目標です。
さて、記念すべき最初の書評をどの本にしようかと悩んだのですが、
こちらの本にしました。
▼「世界でいちばん幸せな国フィジーの世界でいちばん非常識な幸福論」
シンガポールワーホリ中に滞在していた学生寮で数日だけ一緒に過ごした
永崎裕麻さんの書いた本です。
シンガポールでお会いした時は
フィジーで英語関係のお仕事をしてらっしゃるという話は伺いましたが
失礼ながらこのような素晴らしい本を出されるような
才能溢れた方とは知りませんでした。
ユウマさんは世界100カ国を旅して
唯一日本以外に住みたいと感じたフィジーに移住されて9年。
世界幸福度ランキングで1位にも輝いたフィジーで感じた
非常識な幸福論をこの本の中で紹介されています。
本の中で、物質的にも豊かであるはずの日本人が
幸せと感じられない理由を3つ挙げています。
- 暮らしの中で「仕事」の優先順位が高すぎる
- 人付き合いの中で「世間体」を意識しすぎる
- 「人間関係」が希薄すぎる
一方、貧しく不便であるはずのフィジーに暮らす人々が
幸せを感じる理由が4つあるとのこと。それがこれら。
- モノもお金もなんでも「共有」する習慣
- 自分にも他人にも「テキトー」な習慣
- どんな時も「現在フォーカス」する習慣
- 光の速さで「つながり」をつくる習慣
この本を読んで、このフィジー人の持つ4つの習慣は
今の日本人に”極端に”欠けた習慣でもあるように思えてならないのです。
なぜなら、私はフィジー人に会ったことはありませんが、
会ったことのある外国人に対しては
これらの習慣を垣間見ることが多かれ少なかれあったからです。
そしてこの4つの習慣を意識することは、
外国人夫と暮らす私にとって、
夫婦仲を良く保つために必要な習慣でもあります。
フィジー人ほど極端ではないにせよ
私が見る限り夫も概ねこの習慣を身につけて生きています。
そんな夫の目には、確かに日本社会というのが
異様に映ることが多々あるようです。
話を本の内容に戻します。
この本を読んですばらしいと感じたことです。
- 日本社会の闇に明るく鋭く切り込んでいる
本書の中では日本人が幸福と感じることのできない理由を鋭く指摘しています。
けれど、それが批判にも嫌味にも聞こえないのは、
「幸福論」という名の通り、この本全体がフィジーでのエピソードからもたらされる
明るい雰囲気に包まれているからでしょう。
- フィジーでの具体的なエピソードが笑える
本書の中では、フィジー人が幸福を感じる上記4つの習慣が
具体的なエピソードを元に紹介されています。
著書のユウマさんが関西人であるため、
それらのエピソードが全て関西弁に訳されてて笑えます。
そして全てのエピソードが本当に日本人にとっては非常識ではあるものの
どこか羨ましく感じてしまうものばかりです。
- 決して日本社会批判ではない。むしろ未来は明るいっていう話。
フィジーの素晴らしさと比較して、
日本のことを批判している本と思っていたらそれは大きな間違いです。
本書の中では、日本でもすでにフィジーの幸せの習慣が実践されている例が
多数挙げられています。それは特に若者たちの間に浸透しているとのこと。
今は非常識に思えるかもしれないフィジーの習慣が、
いつか日本の常識になる日がくる。
=
日本人も、いつかフィジー人のように
幸福を感じられる日が来る!ということですね。
- 装丁が可愛らしい!
内容の素晴らしさもさることながら、
私がこの本でとても気にっているのは装丁の可愛らしさです。
表紙を見るだけでなんだかワクワクしてきませんか?
各エピソードの最後に関西弁で記されている一言コメントも
手書きのイラストも素敵なんです。
最後に、フィジー人のもつ4つの習慣の紹介の中で書かれていた
関西弁コメントの中から、
私の胸に一番響いたものを1つずつ紹介して
今回の書評を締めたいと思います。
【幸福の習慣①】「共有」
おれのものは みんなのもの おまえのものも みんなのもの
【幸福の習慣②】「テキトー」
ジブンにも ヒトにも アメよりムチが おおすぎるんかもよ
【幸福の習慣③】「現在フォーカス」
やるか やらへんかは しぬときに こうかいするか どうかで きめようや
【幸福の習慣④】「つながり」
ヒトのしあわせを よろこべば アンタも しあわせ
世界でいちばん幸せな国フィジーの世界でいちばん非常識な幸福論
いろは出版
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